歯科口腔外科

当科は病院創立とともに開設され、時代の変遷とともに社会のニーズに応じた医療を地域住民に提供し、今日に至っています。近年の少子・高齢社会到来に伴い、歯科の分野においても疾病構造の変化とそれに伴う役割分担が求められています。私達は道南の急性期型の基幹病院における当科の使命と役割について以下のように考えております。

1）顎・口腔領域の良悪性腫瘍や顎変形症、外傷、嚢胞性疾患、顎関節症、口腔内科的疾患などあらゆる疾患に対応し、難易度の高い治療においても地域完結型医療として提供出来るよう心がけ、院内他科や他院専門医とのチーム医療を積極的に推し進めています。

2）歯科領域における病診連携、地域連携を重視しています。すなわち、かかりつけの一般歯科診療所では対応が難しい抜歯（難易度が高い親知らずの抜歯や抗血栓薬、ビスフォスフォネート製剤投与患者の抜歯など）や有病者、要介護者、心身障がい者（児）などの歯科治療を入院設備や各種検査、診断機器を有効に活用して行っています。必要に応じて全身麻酔や静脈内鎮静法などの管理方法を用い、さらにクリニカルパスの導入など安全かつ円滑な治療に努めています。

3）入院患者さまへの口腔ケアに積極的に介入しています。以前から要介護者や高齢者、糖尿病疾患、妊産婦などの口腔ケアの重要性については広く認識されていましたが、近年当院のような急性期病院においても抗がん剤投与患者や循環器疾患患者、人工呼吸器装着患者などへの積極的口腔ケア導入により合併症の減少、入院期間の短縮等につながる事が報告されています。また、NST（Nutrition Support Team）メンバーにも歯科衛生士が参画し、積極的に活動しています。

4）教育研修機関として市内歯科衛生士学校や看護学校の実習生を積極的に受け入れています。
　 対外活動として臨床研究を主体に海外を含めた各種学会での発表、論文投稿を積極的に行っています。また発展途上国における口唇・口蓋列治療の援助活動に毎年参加しています。
常勤医は日本口腔外科学会専門医・指導医２名、日本小児歯科学会専門医1名の計3名です。また近年急増している顎関節症に対応すべく北大歯学部顎関節専門医による顎関節症外来を月に2回行っています。

認定学会

日本口腔外科学会認定研修施設
日本口腔診断学会認定研修施設

外来診療表

※休診や診療制限等については新着お知らせをご確認ください。

お知らせ

特になし。

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