「総合診療専門研修専攻医」のご案内

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プログラム責任者

シミズ ヒトシさん

清水 平(シミズ ヒトシ)

内科(総合診療科) 科長
臨床研修管理委員会 副委員長
日本プライマリ・ケア連合学会認定医、指導医
日本病院総合診療医学会認定医

ひとこと

2018年度から専門医機構の総合診療専門研修プログラムをスタートします。

当院は認可病床527床の地域の基幹医療機関の一角を担う総合病院です。
地理的には函館という北海道で温暖で住みよい地域ですが、大学病院のある札幌まで高速道路で300㎞、特急列車で3時間半と離れており、人口26万人余りの地方都市函館を中心に基本的に独立した医療圏として機能しているという、本州でも北海道でも珍しい自己完結型医療圏となっています。
勿論、医療水準を下げるつもりはなく、札幌からの非常勤医師の応援を受け専門的診療を補ったり、必要に応じて高度先進医療のために北大病院等へ紹介する患者さんもいますが、当事者の負担に鑑み、道南地域全体で連携を図り地域貢献を果たすべく日々取り組んでいます。プライマリケアの分野で名実ともに活躍されているドクターを要し、地域医療の実践と教育で実績のある函館稜北病院ともプログラム提携でご協力頂きました。

このような地域柄、必然的に臓器別専門科の縦割りからはみ出す多彩な症例にトリアージだけではなく主治医として関わることができるケースが増えるのも、当プログラムの特色となります。ITを駆使した情報検索のみならず、院内院外の専門医や北大等の大学の教室にも日常的に知恵や手を借りて、十分な質を担保した医療の最前線に立つことができます。プライマリケアの枠にとらわれない2.5次医療にフィールドを広げられるのは、医療資源が乏しすぎても、アクセス可能な範囲に充足しすぎても、なかなかできない経験だと考えています。

私自身は北海道の僻地出身で地域医療、プライマリケア医を心に描いて、家庭医療、在宅医療、救急等の現場で、勉強と診療をさせて頂いてきて、2017年度より現職に就きましたが、このようなポテンシャルの高い地域特性と当院、そして地域の医療・福祉・行政の有志の底力に触れ、大いに感銘を受けているところです。

まだまだこれから開拓すべきところが多々あるのも事実ですが、それぞれの先生の勉強やキャリアアップへのチャレンジを、この地で近未来の地域医療のモデルづくりと同時進行で、ぜひ一緒にやってみませんか? 先生のご応募を心よりお待ちしております。

プログラムの概要

プログラム専攻医定員

1年あたり 2名 (※総定員:2名×3年間(若しくは4年間)=6名または8名)

プログラム研修期間

3年間(若しくは4年間)

当院の特徴

 当院は、社会福祉法人函館厚生院が経営する病院として昭和5年6月1日に誕生、本年で88周年を迎えます。「心ある医療」を医療理念とし、開設以来一貫して道南圏における急性期医療を中心に担ってまいりました。道南唯一である総合周産期母子医療センタ-指定や北海道がん診療連携指定病院指定、ICUセンタ-の開設、二次救急輪番を担うなど、急性期病院として、地域から信頼されるべく医療体制を整えております。
 内科(総合診療科)においては、幅広い疾患に対する初診を中心とした外来診療、専門各科にまたがる問題を持つ患者に対する病棟診療、救急と連携した二次救急などを提供しているほか、循環器内科、消化器内科、腫瘍内科を持ち、 地域への専門医療を提供しております。
 小児科においては、北海道総合周産期母子医療センタ―の指定を受けており、南渡島二次医療圏において中心的な医療を担っております。
 救急においては、二次救急指定病院の指定を受けており、幅広い救急医療を提供しております。

研修ローテーション

モデルとなるローテーション例

研修ローテーションモデル

プログラム全体の構成

総合診療専門研修
  • 総合診療専門研修Ⅰ 12ヶ月
  • 総合診療専門研修Ⅱ 12ヶ月
領域別研修
  • 内科 12ヶ月
  • 小児科 3ヶ月
  • 救急科 3ヶ月
  • その他 6ヶ月

研修施設

函館中央病院(当院・基幹施設)

総合診療専門研修Ⅱ
内科(総合診療科)
小児科
各診療科(消化器内科・腫瘍内科・循環器内科・外科・整形外科・形成外科・脳神経外科・心臓血管外科 ・皮膚科・泌尿器科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・精神科・放射線科・麻酔科)

函館陵北病院(連携施設・函館市)

総合診療専門研修Ⅰ

手稲渓仁会病院(連携施設・札幌市)

救急科

充実した研修内容

モーニングレクチャー

毎週水・金曜日の朝、研修医を対象とした講義を行なっております。

講師には、院内の各診療科の指導医はもちろん、大学の教授なども招き、講演いただいております。
令和2年度モーニングレクチャー実績
※レクチャーの内容は、机上の講義だけに止まらず、実技を交えた指導も行なっております。

研修医を対象とした講義の様子

画像読影クラブ

毎週土曜日の朝、『腹部CT診断学』の著者であり、元北海道大学放射線科助教授である藤田信行先生による講義を行なっております。
令和2年度画像読影クラブ実績

画像読影クラブの講義の様子

快適な研修環境 研修医役宅

住宅については、病院契約による近隣のアパートを斡旋しております。
また、市街中心部という立地条件を考慮し、住宅手当を支給しております。
※詳細は、募集要領を参照ください

研修医役宅

実習または見学を希望される方へ

事前に当院での実習または見学を希望される方は、お電話またはFAXまたはメール にて申込みを受付しております。
お申込み

中央病院の周辺風景

プログラム

総合診療専門研修プログラムPDF(399KB)

※『専門研修プログラム』は、日本専門医機構の一次審査を通過したものであり、今後二次審査を踏まえて修正・変更があることをご承知おきください。