泌尿器科
泌尿器科
科の内容・概要

 当科は北海道大学泌尿器科の関連施設であり、現在3名の医師(うち1名が腹腔鏡技術認定医)が日々の診療を担当し、月2回北海道大学からの出張があります。 年間手術件数はこれまでは約300件でしたが、2019年度は約500件と急激に増加しました。2020年度は3名体制となり、手術が必要な患者さんへさらに迅速な対応ができると考えています。

得意・専門とする分野

 泌尿器悪性腫瘍

 腎癌・腎盂尿管癌・膀胱癌・前立腺癌・精巣癌などの悪性腫瘍に対して、手術や化学療法(内服薬・抗がん剤治療)による治療を行っています。腎癌・腎盂尿管癌に対しては、患者さんの身体的負担軽減・術後早期回復を目指し、腹腔鏡手術を積極的に行い、早期の腎癌に対しては腹腔鏡下腎部分切除術を行っています。転移のない局所進行性の状態で発見された場合には、術前・術後の化学療法が世界的に効果があると言われていますので、これまで以上に化学療法を積極的に行い、長期生存・完治を目指します。また様々な新しい内服薬・抗癌剤・免疫チェックポイント阻害薬(ノーベル賞を獲得した薬)も使用できる準備を整えました。3名ともに地方の中核病院である帯広厚生病院・旭川厚生病院、小生は北海道がんセンター・市立札幌病院などの北海道大学 泌尿器科関連病院で培った悪性腫瘍に対する経験・知識をもとに、また新しい治療法についても研鑽を重ね、道南地域の患者さんに貢献できると自負しています。

 尿路結石

 平成30年4月より尿路結石破砕用のレーザーを導入し、腎・尿管・膀胱結石に対する経尿道的手術(内視鏡手術)において、より効果が高く、結石の残存も少なくなりました。こちらもエキスパートに指導いただいた知識・経験・技術をもとに安全かつ正確な経尿道的手術を行っています。また、尿管結石に伴う背部痛(鎮痛剤でも治らない)・腎盂腎炎などに対しては緊急処置(尿管ステント留置または腎瘻造設)が必要になりますので、どこよりも迅速に対応いたします。

 副腎疾患

 ほとんどの副腎腫瘍は非機能性腺腫(ただ腫れているだけ)ですが、原発性アルドステロン症・クッシング症候群・褐色細胞腫など一部の副腎腫瘍は手術が必要です。内科で精査の上で上記疾患と診断されましたら、腹腔鏡手術を行っています。

 排尿障害・尿失禁

 頻尿・尿勢低下・残尿感・尿閉(尿が出せない)・尿失禁などにも様々な原因があります(前立腺肥大症・過活動膀胱・尿道狭窄・膀胱脱・悪性腫瘍に伴うものなど)。精査の上で診断を行い、必要な治療(内服薬・手術)を行います。 膀胱脱・骨盤臓器脱に対する手術が必要な場合には、専門的なグループのある北海道大学泌尿器科と協力して検討します。

 尿路感染症

 膀胱炎・腎盂腎炎・前立腺炎などに対し、抗生剤治療、状況によっては緊急処置が必要な場合がありますので迅速に対応します。尿路感染症にもほとんどの場合には原因がありますので、精査の上で再燃しない方法を検討します。 間質性膀胱炎という特殊な膀胱炎に対しては膀胱水圧拡張術、膀胱内薬物注入療法などを行っています。

 小児泌尿器疾患

 外陰部疾患(包茎・停留精巣・陰嚢水腫など)については適応を慎重に 判断した上で手術を行っています。また、先天性疾患である尿道下裂・膀胱尿管逆流症・先天性水腎症に対しても道南地域唯一の対応できる施設ですので、専門的なグループのある北海道大学泌尿器科と連携して診断・治療・手術を行っています。

臨床研修における特徴

 泌尿器科の疾患は腎臓・膀胱・前立腺・尿道など主に「尿路」といわれる組織や臓器です。しかし病態別に分けると、「先天異常」・「炎症」・「腫瘍」・「外傷」・「変性疾患」・「代謝異常」などほぼすべてが網羅されており日常診療の守備範囲は広大です。
 研修で泌尿器科を選択された先生方には、日常診療で経験する頻度の高い疾患を中心に、診断と治療の基本をマスターできるように指導する予定です。また将来泌尿器科を考えている先生方には泌尿器科疾患の知識を深めてもらえるように外来、検査、手術などを経験して頂く予定です。
 尿管結石は生涯で20人に1人はかかる病気と言われています。非常によく見かける病気ですが、画像診断、疼痛への対応、治療の必要の可否、敗血症に進展する危険な尿管結石の見分け方など診断、治療は案外と難しいものです。当科研修終了後には救急外来での鑑別診断が容易になるレベルに到達することが可能です。
 「おしっこが出にくい」・「おしっこがちかい」・「おしっこがもれる」などの排尿障害は、将来どの科に進むにせよ、患者さんから訴えられる頻度が高い症状です。排尿障害に対して正確な初期対応ができればよいと思いませんか?排尿障害を改善する薬は抗コリン剤、αブロッカーなどいろいろありますが、使用法によっては逆効果となるものもあります。泌尿器科研修中にはこうした治療薬の使用方法について習得しますので、初期対応が自信を持ってできるようになります。
 また腎不全に対しては、PD(腹膜透析)、HD(血液透析)、腎移植などの知識と技術を習得することも可能です。腎機能障害、腎不全の患者さんにおける水分、溶質の管理や栄養管理の考え方は研修医が身につける知識としては必須と考えられます。研修中は腎機能障害をもつ患者さんの透析導入の方法、維持透析の実際、腎機能障害の患者さんへの基本的な対応などを勉強することができます。
 このほか小児の尿路性器先天疾患や女性の尿失禁などに関しても知識と経験を積むことが可能です。このように当院の泌尿器科研修で習得できる内容は、今後、泌尿器科以外の科に進む場合においても非常に役に立つことと思いますので、是非函館中央病院泌尿器科での研修lifeを送りましょう。
(泌尿器科 秋野医長)

外来診療表

時間帯 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
午前 9:30-11:30
※全日予約のみ
交代制
手術
鈴木
氏橋
手術 鈴木
紺野
鈴木
氏橋
交代制
午後 2:00-4:00
※全日予約のみ
手術 内視鏡/検査 手術 内視鏡/検査 手術

お知らせ

当面の間、救急・紹介以外の新規の患者様の受け入れが出来ない状況となっております。
※月曜日は午前の受付時間が、9:30~10:30までとなります。

外来休診情報

特になし。

医師紹介

鈴木 英孝(すずき ひでたか)
泌尿器科科長

北海道大学医学部 平成18年卒業

専門分野

泌尿器科悪性腫瘍・泌尿器科腹腔鏡手術

主な経歴

指導医・認定医・専門医

日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医

ひとこと

氏橋 一紘(うじはし かづひろ)
泌尿器科医長

旭川医科大学医学部 2015年3月卒

専門分野

泌尿器科

主な経歴


指導医・認定医・専門医

ひとこと

紺野 幹郎(こんの みきお)
泌尿器科医員

北海道大学医学部 2016年3月卒

専門分野

泌尿器科

主な経歴


指導医・認定医・専門医

ひとこと

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