外科
外科

 外科は当院開院当初より診療を開始しており、70年の歴史があります。現在、医師7名で、食道から肛門までの消化管疾患、肝胆膵疾患、乳腺・甲状腺疾患、呼吸器疾患、ヘルニアその他の一般外科疾患まで幅広い診療を行っており、年間の手術件数は約700件にのぼります。
外来は火曜日は午前・午後とも医師1名、木・土曜日は医師1名で午前のみ、月・水・金曜は午前・午後とも2名にて診療しております。
当科では患者さまの体に優しく、入院期間も短くてすむ内視鏡手術に積極的に取り組んでおり、内視鏡手術の割合は全手術件数の約半数に達しております。

診療内容
 内視鏡外科

(1)内視鏡手術(腹腔鏡・胸腔鏡手術)
内視鏡手術とは、全身麻酔下で5mm~15mm程度の小さな皮膚切開創を3~5所つくり、直径約5mm~10mm程度の内視鏡を体内に挿入し、モニター上に映し出された体内の様子を見ながら、マジックハンドのような手術機器を挿入し手術を行うものです。従来、消化器疾患及び呼吸器疾患に対する手術は大きな皮膚切開創が必要でしたが、内視鏡手術により小さい創で手術が行えるようになりました。

(2)内視鏡手術の長所と短所
内視鏡手術は、術創が小さいため術後の痛みが軽く、手術翌日には、歩行や水分、食事摂取が可能となるなど、術後の回復が非常に早くなりました。一方で、特殊な手術機器が必要である、止血が難しい、開腹開胸手術より手技が難しい等の欠点があるのも事実です。
手術は内視鏡手術の経験豊富な医師が担当し、安全な手術を心がけております。また、安全のために必要があれば開腹開胸手術へと移行させて頂くこともあります。

(3)内視鏡手術の適応疾患
胆嚢・胆管結石症、急性虫垂炎、上部消化管穿孔、大腸疾患、早期胃癌、呼吸器疾患はほぼ全例内視鏡手術で行っています。胆石症や急性虫垂炎では、より低侵襲な単孔式手術(創が1~2ヶ所)を積極的に行っています。成人鼠径ヘルニアや、肝腫瘍においても内視鏡手術の施行例が増加しています。

 当科では内視鏡手術を用いた、患者さまに優しい医療を目指しております。内視鏡手術への疑問、御質問のある方はいつでも外科外来までご相談下さい。

 肝胆膵外科

 特に専門性の高い肝臓、胆嚢・胆管、膵臓における悪性疾患の高難易度手術に対しては、
北海道大学・消化器外科講座と連携し常に質の高い医療を提供することをこころがけて診療にあたっています。
一方で、内視鏡手術が難しいとされる肝胆膵領域においても、膵良性疾患、比較的小さい肝腫瘍など適応を厳選し、内視鏡手術を導入しており、疾患に応じて患者さんの負担の少ない治療法を選択しています。

 乳腺外科

 当科での乳癌手術症例は年間約70例で、そのうち6割に乳房を残す乳房温存療法を行なっています。
乳房温存療法が困難と思われる大きな腫瘍に対しても、手術の前に内分泌療法、化学療法を行うことで乳房温存療法が可能となることがあります。また、センチネルリンパ節生検により腋窩リンパ節切除を省略することで、上肢のむくみや腋窩の知覚障害などの後遺障害の不安が少なくなりました。当科でも積極的にセンチネルリンパ節生検を導入し、昨年度は約6割の症例で腋窩郭清の省略が可能となりました。
また、マンモグラフィ読影認定医5名をそろえ、年間約1800例の乳癌検診を行っています。乳癌検診では、腫瘤を触知せず、マンモグラフィでのみ指摘される石灰化病変の発見が増加しています。このような病変の診断に対し、当院ではステレオガイド下マンモトーム生検機器を導入し、マンモグラフィをみながら直接病変に針を刺し、細胞を採取することで正確な診断に努めています。
乳癌の治療は、手術、抗がん剤、ホルモン剤、分子標的薬剤(ハーセプチン)、放射線療法の組み合わせです。最新の知見に基づいて個々の乳癌の状態により最適の治療法を提示するとともに、患者さんの希望に極力沿った治療を心がけております。
乳房にしこりのある方、乳房手術を希望される方はいつでもご相談にいらして下さい。また、毎週火曜日午前に乳腺専門外来を設置していますので、セカンドオピニオンを希望される方は是非ご利用下さい。

(表)平成25年度 疾患別手術症例数

臨床研修における特徴

 私は北大医学部を卒業後3年目になります。初期研修の最初の1年間を北大病院で、2年目を中央病院で研修したのち北大腫瘍外科に入局し、3年目の今は中央病院外科にて勤務しています。ここでは外科研修を中心に中央病院研修の紹介をしようと思います。
中央病院の外科は現在6人の医師で診療しています。手術日は月・火・木・金の週4日間で、年間約700例の手術を行なっています。分野は食道から肛門までの消化管疾患、肝胆膵疾患、乳腺・甲状腺疾患、呼吸器疾患、ヘルニアその他の一般外科疾患まで幅広く、術式も開胸・開腹の手術から鏡視下手術まで広く経験することが出来ます。特に、現在では主流となってきている鏡視下手術の件数は非常に多く、急性腹症(虫垂炎やイレウスなど)の症例にも適応を広げています。 また最近では単孔式手術も積極的に導入されています。
外科研修では、初期研修医から第一、第二助手として手術に入り、カメラの操作などを行なうことができ、1年目からCVポート留置・リンパ節生検・鼠径ヘルニア・胆嚢摘出術などは執刀医としてのチャンスももらえます。また、中央病院の指導医の先生方は熱心な先生ばかりで、糸結びなどの基礎から一つ一つ丁寧に指導してくれます。これは、たとえ将来外科に進まなくても生かすことのできるスキルとして残ると思います。手術以外でも外来診療や病棟業務を通して、周術期の全身管理やドレーン管理、急性腹症などの急患への対応なども学ぶことが出来ます。
また、外科病棟は看護師さんも含め、とても明るく働きやすい病棟だと思います。病棟の飲み会やハタの会(初めて執刀する手術があった場合に、指導医の先生に感謝する会としてお寿司を食べに行ったりします)など飲み会もほどよくあるのも魅力だと思います。
このように、私は中央病院での2年目研修を通して、外科に進むことを決め現在も中央病院で後期研修医として勤務しています。中央病院での研修は、外科に限らず、どの科においても充実した研修が受けられると思います。これからも多くの初期研修医の方が中央病院に来てくれればと思います。
(外科 高野医員)

外来診療表

時間帯 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
午前 9:00-11:30 児嶋
松村
乳腺外来
(交替制)
手術
平口
橋田
ストーマ外来
(交替制)
手術
平口
(予約のみ)
手術
倉谷
ヘルニア外来
(交替制)
午後 2:00-4:00 平口
橋田
手術 児嶋
松村
ストーマ外来
(交替制)
手術
児嶋
橋田

お知らせ

特になし。

外来休診情報

【外科】
児嶋 哲文 医師
6月9日(金)不在です。

医師紹介

平口 悦郎 (ひらぐち えつお)
診療部長

北海道大学医学部 昭和62年卒業

専門分野

外科・消化器外科・乳腺外科・呼吸器外科

主な経歴

函館中央病院を含む道内医療機関で研修
昭和62年北海道大学病院 第2外科
平成5年苫小牧王子総合病院 外科
平成15年2月順天堂大学医学部附属医院 呼吸器内科講座専攻生
平成8年伊達赤十字病院 外科
平成14年函館中央病院 外科

指導医・認定医・専門医

日本外科学会指導医
日本消化器外科学会認定医
日本乳癌学会認定医
マンモグラフィー読影A級認定

ひとこと

  消化器手術では最近特に腹腔鏡手術に力を入れています。 胆石、虫垂炎から大腸癌、胃癌まで小さな創で短い入院をお望みの方は一度御相 談下さい。乳癌も経験豊富で乳房温存手術も多数行っております。他の病院で他 の病院で乳房切除をすすめられたが、ぜひ温存にしたいという方はぜひ一度受診 して下さい。

橋田 秀明 (はしだ ひであき)
消化器外科科長

北海道大学医学部 平成7年卒業

専門分野

消化器外科

主な経歴

平成7年函館市医師会病院
平成8年NTT札幌病院
平成9年苫小牧王子総合病院
平成10年北海道大学病院
平成13年国立函館病院
平成19年北海道大学病院

指導医・認定医・専門医

外科学会

ひとこと

よろしくお願い致します。

松村 祥幸(まつむら よしゆき)
外科医長

秋田大学医学部 平成13年卒業

専門分野

消化器外科

主な経歴

平成13年函館中央病院
平成14年小樽協会病院
平成15年製鉄記念室蘭病院
平成16年北海道大学病院
平成17年王子総合病院
平成18年北海道大学病院
平成20年旭川赤十字病院
平成24年北海道大学病院
平成25年函館市医師会病院

指導医・認定医・専門医

日本外科学会指導医
日本消化器外科学会指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
検診マンモグラフィー読影医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

ひとこと

倉谷 友崇(くらや ともたか)
外科医員

岐阜大学医学部

専門分野

外科

主な経歴

指導医・認定医・専門医

ひとこと

児嶋 哲文 (こじま てつふみ)
臨床顧問

北海道大学医学部 昭和53年卒業

専門分野

消化器外科、内視鏡外科 乳腺・内分泌外科など

主な経歴

昭和53年北大病院麻酔科にて研修
昭和54年伊達赤十字病院 外科勤務
昭和55年釧路赤十字病院 外科勤務
昭和56年北大学病院 第二外科勤務
昭和59年愛育病院 外科勤務
昭和62年北海道大学医学部 第二外科助手
平成2年愛育病院 外科勤務
平成3年函館中央病院外科勤務、現在に至る

指導医・認定医・専門医

日本外科学会認定医
日本外科学会外科専門医
日本外科学会指導医
日本乳癌学会認定医
日本消化器外科学会認定医
日本消化器外科学会指導医
日本大腸肛門病学会専門医
日本大腸肛門病学会指導医
日本胸部外科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器病学会指導医
検診マンモグラフィー読影医
日本感染証学会ICD認定
日本内視鏡外科学会技術認定

ひとこと

  消化器外科、内視鏡外科、乳腺・内分泌外科を専門としています。 特に内視鏡外科には力を注いできました。内視鏡外科の発展にはめざましいものがあり、 肝・膵の大きな手術を除く殆どの疾患がその対象となっています。内視鏡外科では患者さ んの回復が早いことが嬉しいのですが、施行する医療としてはまだ発展途上で、技術的困 難性の克服に様々な工夫をこらすことも楽しい魅力です。この体に優しい内視鏡手術を一 人でも多くの患者さんに提供したいと思いながら、日々の診療にあたっています。

診療科案内トップページへ